
サーボジェットは、電気信号(−200〜+200mADC)を油圧信号に変換する工業用のサーボバルブであり、主に鉄鋼プラントのEPCに使用されます。信頼性が高く、永年の実績がある噴射管方式を採用しながら、取扱いが簡単で、保守に特別注意をはらう必要がありません。
●検出部はドライタイプですから、油中の磁粉等の影響がなく、メンテナンス周期が長くなります。
●油圧制御で実績のある噴射管方式を使用しています。
●各種補助ピストンとの組み合せで、小流量から大流量までのサーボ機構を提供できます。
●補助ピストンの油圧範囲は0.8MPaから14MPaまで各種機種を取り揃えてあります。
●簡潔な構造のため、現場で分解、組立、調整が可能です。
●取扱いしやすく、保守が容易です。
●噴射管油量は従来品に比べ約1/2になります。
管制部
サーボジェットの管制部は、ムービングコイル検出部、両端を特殊な軸受で支えられた噴射管々制部と、噴射管をはさんで検出部と対抗するスプリング、バイアス調整ねじからなるゼロ調整部から構成されています。
ムービングコイル検出部はムービングコイルと永久磁石からなり、磁界中におかれたムービングコイルに入力電流を流すと、フレミングの法則により電流に比例した力を生じます。この関係を式にすると次のとおりです。
入力信号と出力との関係は
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※ W=入力電力(W) I=コイル電流(A) R=ムービングコイル抵抗(Ω)
この力は噴射管をはさんでスプリングの力と対抗しています。すなわち噴射管は入力電流による力とスプリングの力とがバランスする位置まで動くわけです。
第1図 サーボジェット調節機原理図

第2図 油圧制御部の概念図

補助ピストン
圧油導入口から供給される圧油は噴射管に導入され、先端部から受流孔部に向かって噴出されています。噴射管先端の噴口が補助ピストン受流孔部の2つの小穴の中央に向かっているとき(すなわち平衡状態)は補助ピストン両側の受圧は等しくなります。
噴射管が左右いずれかに振れると片側の受圧部の油圧は上昇し、他方は下降して2つの補助ピストン受圧部に差圧を生じます。この油圧差によってメイン油量を切換え操作シリンダを作動させます。操作シリンダに流れる油量は入力信号の変位量に比例しています。
第3図は補助ピストンの特性を示したもので、ゲイン0%は不感帯を有し普通の案内弁特性を示しています。ゲイン100%は線形特性を示し、その間の任意のゲインでは非線形特性が得られるようになっています。そして、この非線形特性はEPCの安定性向上に重要な特性です。
第3図 補助ピストン(ゲイン調節)流量特性
